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2006年7月 4日 (火)

フラッグシップ

フラッグシップを日本語に訳すと旗艦となる。これは全くの直訳で、元来海軍の司令官が乗船し、作戦上の指揮や命令を旗の掲揚によって行う戦艦のことを指していた。古くはトラファルガー海戦における大英帝国のネルソン提督の「ビクトリー」が、近代では日本海海戦における東郷司令長官の「三笠」が有名である。ちなみに宇宙戦艦ヤマト2において地球防衛軍連合宇宙艦隊の旗艦は「アンドロメダ」であった。現代では、例えば自動車製造業においては、そのメーカーにおける最上位車種(フラッグシップモデル)を指す言葉となっている。トヨタにおける「レクサスLS」といったところか。

昨日の中田英寿の引退発表には驚いた。それをホームページ上で発表するあたりが彼らしいし、今風でもあった。早くからその才能を開花させ、フランス大会、日韓共催大会、ドイツ大会と、三たび日本の中盤における司令塔の役割を演じた彼は、まさに日本チームのフラッグシップであり続けた。ベルマーレ平塚入団当初から海外移籍を標榜し、実際3年後にはイタリアのセリエAのベルージャへの移籍を果たした。

イタリアにおいてはイタリア語で、イギリスのプレミアリーグ移籍後は英語を流暢にこなし、彼の頭脳明晰さと卓越したスキルは、野球におけるイチローとともに、サッカーにおける日本人のステータスを押し上げる功労があった。

今でも鮮明に記憶に残る場面として、2000年〜2001年のシーズンで、ASローマ対ユベントスの優勝をかけた一戦で、後半トッティに代わって中田英寿が出場し、ゴールを決め、試合の流れを変え、そのシーズンのローマ優勝に貢献したことが上げられる。後日、あのジダンが「中田のあのゴールが無かったらローマは優勝できなかった。」とコメントし、とても感動を憶えた。

監督やコーチも、チームメイトも、さらには協会も、中田英寿に頼りすぎたふしがある。川淵三郎氏が「彼なら南アフリカまで大丈夫。」とコメントしていたところは、そのあたりの事情を鮮明に物語っている。日本のサッカーが飛躍するには、一個人の事情ばかりに依存せず、補完し合えるチーム力を育成することも重要である。

中田英寿はしばらくサッカーから離れるのかもしれないが、彼自身サッカーと縁を切ることはないとも語った。個人的願望だが、日本のサッカーを陰で見守り続け、将来はJリーグの指導者として、さらには日本チームの監督として、再びワールドカップで活躍して欲しいものだ。それにしても中田英寿よ、昨日の引退発表はあまりにも格好よすぎたぜ。

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