平泉は美しく。
先週の「ガイアの夜明け」は、世界遺産登録に向かって奮闘する岩手県平泉町のことが紹介されていた。周知のように、地元の熱意も空しく、平泉は世界遺産登録候補地から外れた。
私が平泉を訪れたのはもう20年以上も前の話だ。平泉の駅前は閑散としていて、目立つところの無い、どこにでもある陬遠の地だった。しかしながら私にとって、奥州藤原氏の栄華を頭に描くことと、平泉が洗練された観光地であることは、全く次元の異なる尺度に思えた。
実際、中尊寺の金色堂の仏像の眩い光に我を失ったことは、希有の体験として、私の脳裏に今も焼き付いている。毛越寺の浄土庭園のすがたは夢現な浄土の世界を具現化しているようであり、時間が経つのも忘れるほどであった。
平泉はもう一度、少なくとも生きている間に、足を運んでみたい思い出の場所である。この地が世界遺産登録を果たすことによって、町が潤い、より発展することも大切かもしれない。しかし私のように日本本土のツマ先たる鹿児島で生まれ、雪深い冬を知らないものにとって、この鄙びた陸奥の風景は、まさに憧憬そのものなのである。それは「世界遺産」という尺度を遥かに超えて存在する。
世界遺産がやってくる 〜復興?混乱?・・・町は変わるか〜(ガイアの夜明け公式サイト)
過去の記事
義経(発見・鹿児島!blog)
| 固定リンク


コメント