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2010年2月

2010年2月17日 (水)

田辺聖子の今昔物語

「田辺聖子の今昔物語」のなかで、「捨てられた妻」というはなしがある。仲睦まじい夫婦の間に亀裂が生じた。夫が若い愛人をつくったのである。妻は嫉妬にかられ、結局別れてしまった。しばらくしてその若い愛人が死んだことを知った元妻は、いい気味だと思った。しかし別れた夫が、愛人を失い、悲しみに暮れ、それを機に出家したことを聞くに及び、妻はいよいよ嫉妬の刃をこの男に向けるのだった。

すなわち、別れた夫は意図的に家来に、生け捕った雉子を生きたまま料理せよと命じる。家来が雉子の羽を生きたままむしり取り、それに対して、雉子は血の涙を流して命乞いをする。家来は更に羽をむしり取り、雉子は遂に死んでしまった。その過程をじっくりと観察していた元夫は、厭世観が己の胸の内を覆い、仏門に入ったというのだ。

そんな手順を踏んだ夫を、妻はいよいよ許せなくなり、この男に復讐してやろうと考える。夫に復讐する為に、妻はわざわざ金持ちの男と結婚し、今では乞食の如き体裁をしている男を見返す機会を伺っていた。豪奢な妻の家の前で、お布施を勧進するために、男はお経を唱えていた。それを聞いた妻は、夫に違いないと、座敷に上がらせ、夫と対面した。無論そこが妻の家であることを男は知らない。差し出されたご馳走を黙々と食べる男に、妻は、そんな哀れなお前が見たかった、と罵る。すると男は全く顔色一つ変えず、妻の施しに感謝するのだった。妻は完敗した。完全に打ちのめされた。

そして男は修行のために、中国へ渡るという。妻はこうなると夫が愛おしくてたまらなくなる。夫は中国から帰り、遂には立派な僧となった、という話である。


昨今の厳しいご時世の最中、「物質的な豊かさ」というものは、虚ろで崩れやすい。かたちのあるものは、捉えやすいが、永遠性はない。私もこの年齢になり、普遍性という言葉に恋い焦がれる。より確かな真実に耳を傾けたくなる。仏法の教えは心に優しい。


2010年2月 9日 (火)

シラスブロック

WBS(テレビ東京/BSジャパン)でシラスブロックのことが紹介された。シラスブロックとは、鹿児島県に多く見られるシラス(火山灰の一種)にセメントを加え、それを型に入れ、プレスで圧縮したもので、強度があり、保水性を備えた優れた特性がある。そのため、ブロックに植え付けた植物が根を張り、ビルの屋上などの緑化対策や断熱効果へのニーズがあり、また鹿児島では路面電車の軌道を緑化したことにより、中心市街地の景観が向上し、ヒートアイランド現象抑制にも繋がったことが立証された。

このブロックを商品化したのは、(株)ストーンワークスという地元鹿児島の会社で、鹿児島県内に無尽蔵に眠るシラスの有効利用を考えた同社の上中氏が、開発、販売にこぎ着けたもので、鹿児島ではかごしま環境未来館屋上の緑化や鹿児島市電の軌道の緑化等に関連して、つとに知られている会社である。桜島の降灰でマイナスイメージが大きい火山灰であるが、プラスの方向性を模索したものとして賞賛に値しよう。

(株)ストーンワークスのホームページ
かごしま環境未来館のホームページ

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