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2010年4月

2010年4月22日 (木)

ノーマン・ロックウェル

ノーマン・ロックウェルの絵をパソコンの壁紙にしようと思い、Googleを検索していたら、一枚の絵が目に留まった。"The Problem We All Live With"という作品で、前後を白人の大人に挟まれ、やや強ばった表情で前に進む黒人の少女の姿が映し出されている。壁には"NIGGER"(黒人に対する蔑称)の落書き、そして投げつけられたトマトが地面に落ちている。「このような題材を描くこと、それがアメリカという国において最も保守的な人物の手によるものとなれば、少し問題があります。人種差別についてです。簡潔にして明瞭ではあるけれど。-Murray Tinkelman」

1960年11月15日、ニューヨークタイムズは次のように報じた。「およそ150人の白人(ほとんどは主婦やティーンエイジャーである)がウィリアム・フランツ小学校の歩道の向い側に陣取り、朝8時40分に黒人の生徒が登校してくると、2、4、6、8、人種統合などしたくない、と叫んだ。」アメリカの最高裁が公立学校の人種隔離政策を違憲とし、ニューオリンズでの、白人の学校へ黒人の生徒が登校する初日の光景、これをモチーフにしたのが"The Problem We All Live With"である。

著名なイラストレーターとして、最もアメリカ的な挿絵を雑誌等に提供し続けたノーマン・ロックウェルのこの作品は、当時のアメリカ社会には余りにも衝撃的であったことは、想像に難くない。しかしこうも考えたい。日本とは違って、人種のるつぼといわれるアメリカにおいて、自由と民主主義を標榜するための、かくも熾烈な戦いが連綿と続けられていることこそが、アメリカという国家をより強くしているのだと。

"The Problem We All Live With"ノーマン・ロックウェル

"The Problem We All Live With" - The Truth About Rockwell's Painting

ニュー・オーリンズ(ルイジアナ州)のルビィ・ブリッジス(6歳)の入学 (1960)

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