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2012年2月11日 (土)

男の肖像

塩野七生さんの「男の肖像」に西郷隆盛のはなしがある。そこに「一日に西郷に接すれば、一日の愛生ず。三日接すれば、三日の愛生ず。親愛日に加わり、今は去るべくもあらず。ただ、生死をともにせんのみ。」の一文が紹介されている。これは旧中津藩藩士、増田宋太郎のことばだ。

西郷隆盛に直に接すると、その人柄に陶酔し、死を共にすることも厭わなくなるそうだ。塩野さんはこう記している。忘れてならないことだが、人間の願望の最たるものは、安らかな死、につきる。この人の許で死ぬならば、死さえも甘く変るとなればどうだろう。私がもしもあの時代に生まれていたならば、坂本龍馬あたりは他の女たちにまかせておいて、西郷隆盛に惚れたであろう。(下線部は男の肖像 塩野七生 文春文庫107頁からの引用)

「惚れた」とは多少のリップサービスもあるかもしれないが、西郷隆盛ほど先入観に囲まれ、人柄があまり知られていない偉人も稀だろう。例えば大河ドラマの配役を見渡すと、「翔ぶが如く」は西郷が西田敏行、龍馬は佐藤浩市。「新選組!」は西郷が宇梶剛士、龍馬が江口洋介。「篤姫」は西郷が小澤征悦、龍馬が玉木宏。そして「龍馬伝」では西郷が高橋克実で、龍馬はもちろん福山雅治となっていた。

坂本龍馬はいわゆる「自由人」としての颯爽としたイメージが強いし、組織にがんじがらめになっているサラリーマンからすれば、眩しく映るのだろうか。私はまだまだ西郷さんのことを知らない。もう少し勉強しようと思う。けれど鹿児島弁で「せごどん」と呼べる西郷さんが好きだ。斜に構えなくても良い西郷さん。愛犬の「つん」と一緒の上野の西郷さんは穏やかで頼もしい。それで十分。



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