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2012年3月24日 (土)

南海トラフ

日本列島はユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートがいびつに絡み合い、特異な地殻を形成している。それらのプレートが急激に地中内部に引き込まれ、日本が沈没してしまうというのが、小松左京の「日本沈没」の物語の骨子だったと思うのだが、改めて日本列島を世界地図で眺めたとき、南北3000キロに及ぶ島々はか細く、とても頼りない。ここ最近の地震を思い返したとき、わが国土が如何に脆弱な地殻の上に存在していることをまざまざと見せつけられる。

北海道南西沖地震は、1993年に起きた。北海道奥尻島の日本海海底で発生し、マグニチュード7.8、推定震度6。阪神淡路大震災は1995年に起きた。マグニチュード7.3、震度7。新潟県中越地震は2004年起きた。マグニチュード6.8で震度は7。そして東日本大震災は2011年3月11日14時46分に起き、日本の観測史上最大のマグニチュード 9.0を記録し、震度は7であった。僅か20年足らずの間でも大地震は頻繁に起こっている。

東日本大震災から1年が経過することに鑑み、鹿児島でも地元のテレビ局が報道特集を組んでいた。宮城県石巻市では北上川を津波が4キロも遡上し、大川小学校では84人もの犠牲者が出たことが報告されていた。地震発生から30分も間隔が空いていたのに何故住民が逃げなかったのかが問題となった。

ゲストの高知大学の岡村教授は、石巻では震度が6弱で建物の被害が深刻でなく、住民の曖昧な経験則から、津波は無いと判断され、避難の意識が希薄になっていたことを指摘された。これは阪神淡路大震災の時も同様であった。関西には大地震は起こらないという、曖昧な経験則に基づいた住民の意識は、大震災に対して無防備だった。

内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」は、昨年の暮れ、南海トラフの想定される震源域を従来より2倍に広げた中間報告を発表した。地震規模を示すマグニチュードを9.0に設定した。それによると、これまでの東海、東南海、南海の震源想定域に加え、四国沖から日向灘に範囲を広げるということだ。更に番組では南西諸島全域に及ぶ「琉球海溝」も、フィリピン海プレートがユーラシアプレートへの沈み込みを強めいているため、地震の危険度が高いことを示していた。

今一度世界地図を眺めて欲しい。日本列島は世界最深のマリアナ海溝を始めとして、伊豆・小笠原海溝、千島・カムチャッカ海溝、日本海溝、琉球海溝などの世界有数の海溝群の上に僅かに顔を出した、実にひ弱な島国だ。海溝はプレートが別のプレートの下に潜り込む場所であり、そのメカニズムが地震発生の原因となる。「日本沈没」のように国土が海中に埋没し、消滅しない以上、我々はここで生きていくうえで、それなりの覚悟がいる。

南海トラフ(Wikipedia)

地震のしくみ(四日市市)地震のしくみが解り易く紹介されている。

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