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04/20/2012

小澤征爾のポートレート

この小澤征爾のマーラーの交響曲のLPはとても誇らしかった。一流レーベル、ドイツグラモフォンのレコードのジャケットには、当時41歳の彼の若さみなぎるポートレイトが浮かび上がっていた。このとき、73年にアメリカ東部の名門ボストン響の音楽監督に就任してから、4年目を迎えていた。メジャーオーケストラの圧倒的なサウンドを手中にした彼の自負心が、写真には漂っているかのよう。

その後、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの客演、そしてウィーン国立歌劇場音楽監督就任と、輝かしいキャリアを積み、黒澤明と小澤征爾は、日本が単に先進工業国としてだけではなく、文化大国としての威信を世界に知らしめてくれた最大の功労者であった。鷹揚としたなかに、溌剌として、一心不乱にフィナーレに突き進むその指揮ぶりに、私の気持ちも高ぶった。あのLP盤の発売から30年余り。オリジナルジャケットを用いた廉価なCD版は「花の章」が加わっている。私は小澤さんの全快を心より願っている。


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