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2013年5月

2013年5月22日 (水)

Rose Garden(3)

久方ぶりに錦江湾公園に行ってみた。鹿児島市が管理する施設なので、無料で利用できる。年中無休。五月いっぱいが見頃らしい。

Rose1
Golden Heart

Rose2
Mon Jardin & Ma Maison
「私の庭と家」という意味で、フランスの雑誌の名前に由来する。

Magazine"Mon jardin&ma maison"


Rose3
Pierre de Ronsard(1)
16世紀に活躍したフランスの詩人の名前から付けられた。

ピエール・ド・ロンサール(Wikipedia)


Rose4
Pierre de Ronsard(2)

Rose5
浪漫

2013年5月18日 (土)

田宮模型の仕事

もう13年前のことなのか。書店でこの本に視線が釘付けとなった。表紙の写真のフィギュアが目に留まった。そう、これはタミヤ製のMMシリーズの「ドイツ・8トンハーフトラック4連高射砲」に付属するドイツ軍指揮官の姿だ。懐かしかった。

小学6年生ぐらいだったろうか。少年雑誌にタミヤのこのキットの情景写真が載っていたのだ。冬期装備をした見慣れないドイツ兵と、白く塗られたハーフトラックの組み合わせ。戦争映画のドイツの歩兵とは異なる格好に気持ちが高揚した。小遣いを貯め、とりあえず「ハノマーク」を買い、模型製作の手順に慣れてからこのキットにトライしようと考えた。小さい頃から用意周到な性格だった(笑)。

色々なものを作ったが、ご多分にもれず、わたしもドイツ軍のキットが好きだった。如何にもメカニックな構造が少年の好奇心をくすぐったのだ。「キューベルワーゲン」、「シュビムワーゲン」「ケッテンクラート」などは値段が安かったので、小学生にも比較的楽に購入できた。「ロンメル戦車」「ハンティングタイガー」「キングタイガー」にも挑戦した。当時は「ヤークトパンター」「ヤークトティーガー」「ケーニヒスティーガー」という言い方はしなかったと思う。

「田宮模型の仕事」の著者、田宮俊作氏は現在、株式会社タミヤの代表権のある会長になり、社長は娘婿の田宮昌行氏が務めておられるそうだが、この文庫本発刊当時、俊作氏は社長の職にあり、ご自身の成功や失敗の経験談が詳しく紹介されている。特に私の興味を惹いたのは、ドイツのボルフガング・コワルスキーさんとの交流の部分で、仕事の枠を超えた、国籍の違いを超えた熱い友情に感銘を憶えた。

またイギリスのボービントン戦車博物館での取材の様子や、同地での「タミヤホール」建設の経緯が細かく記載されており、そこの下りは模型マニアならずとも感動せずにはいられないだろう。1/12スケールのホンダF1の商品化の過程に関する記述に対しても私は興奮を押さえられなかった。奇しくもホンダは2015年にF1レースに復帰することを5月16日にプレスに発表したばかりだ。

今再びブームになりつつあるミリタリーモデル。その黎明期にタミヤの田宮俊作氏は自ら世界中の戦車博物館に足を運び、取材を行い、スケールモデルの商品化を果たした。そしてTAMIYAの名は高品質な世界ブランドとなった。氏の語り口はまさに模型製作に夢中になっている少年の姿そのものだ。


ボービントン戦車博物館"Tiger Day 2012"
「西住殿、本物のティーガーですね。動いていますよ。あれ、16分56秒ぐらいにティーガーの前方に現れたのは、ノンナに肩車されたカチューシャじゃないですか。研究熱心ですね〜。」

*今年はチャスタイズ作戦(Operation Chastise)決行70周年に当たり、やはり5月16日にイギリスでランカスター爆撃機による記念飛行が執り行われた。尚この作戦で爆撃されたメーネダム(Möhne Dam)を田宮俊作氏も訪れており、その様子が「田宮模型の仕事」183頁で写真付きで紹介されている。

チャスタイズ作戦(Wikipedia)

作戦決行70周年を報じるイギリス"The Telegraph"紙


2013年5月 9日 (木)

糸を紡ぐグレートヒェン 

アレクサンドル・ソクーロフ監督の映画「ファウスト」で、マルガレーテがゲーテの「ファウスト」の詩の一節を唱えるシーンがある。

Meine Ruh' ist hin
mein Herz ist schwer

私の安らぎは消え
私の心は重い

シューベルトは、このゲーテの「ファウスト」(1)の「グレートヒェンの部屋」の詩に曲を付けた。「ファウストに恋するグレートヒェンが、糸を紡ぎながら心の想いを歌う。(中略)このリートの作曲された1814年10月19日は、ドイツ・リート誕生の日とさえ言われるほどだ。」とある。下線部はアベ・マリア〜シューベルト歌曲集/ボニー/パーソンズ/カム/ワーナーミュージックジャパンCD付属のリーフレット4頁からの引用。

ここでソクーロフ監督の「ファウスト」を寸評するつもりはない。映画の冒頭で「ゲーテ原作より自由に翻案」と字幕がでることでも分るように、作品の忠実な映像化ではないので、ファウスト(ヨハネス・ツァイラー)は老いた姿のままマルガレーテ(イゾルダ・ディシャウク)と愛し合うようになる。

原作でグレートヒェン(マルガレーテの愛称)は若返ったファウストに狂おしいくらいの恋心を抱く。ファウストは己の欲望を満たすために、結果として彼女の母親や兄を死に至らしめ、グレートヒェンは純粋無垢な想いを募らせたがため、ファウストとの間にできた子供を殺してしまう。

私が読んだ「ファウスト」は高橋義孝氏の翻訳によるものである。氏は1913年生まれのドイツ文学研究の大家で、訳の内容は格調が高いが、そのため少し抑制の効いたものとなっている。渡辺美奈子さんの和訳が一途なグレートヒェンの心の葛藤を直線的に表現しているので、リンクを付しておいた。参考にして欲しい。

シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン/Gretchen am Spinnrade」は数多のソリストが取り組んでいる傑作である。女性が歌うものが多いが、ピアノによる独奏もある。私が好んで聴くのはバーバラ・ボニーのCD。とても今風な感じがする。

グレートヒェン(渡辺美奈子)



アマゾンのサイトでCDの試聴ができる。

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