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2013年5月 9日 (木)

糸を紡ぐグレートヒェン 

アレクサンドル・ソクーロフ監督の映画「ファウスト」で、マルガレーテがゲーテの「ファウスト」の詩の一節を唱えるシーンがある。

Meine Ruh' ist hin
mein Herz ist schwer

私の安らぎは消え
私の心は重い

シューベルトは、このゲーテの「ファウスト」(1)の「グレートヒェンの部屋」の詩に曲を付けた。「ファウストに恋するグレートヒェンが、糸を紡ぎながら心の想いを歌う。(中略)このリートの作曲された1814年10月19日は、ドイツ・リート誕生の日とさえ言われるほどだ。」とある。下線部はアベ・マリア〜シューベルト歌曲集/ボニー/パーソンズ/カム/ワーナーミュージックジャパンCD付属のリーフレット4頁からの引用。

ここでソクーロフ監督の「ファウスト」を寸評するつもりはない。映画の冒頭で「ゲーテ原作より自由に翻案」と字幕がでることでも分るように、作品の忠実な映像化ではないので、ファウスト(ヨハネス・ツァイラー)は老いた姿のままマルガレーテ(イゾルダ・ディシャウク)と愛し合うようになる。

原作でグレートヒェン(マルガレーテの愛称)は若返ったファウストに狂おしいくらいの恋心を抱く。ファウストは己の欲望を満たすために、結果として彼女の母親や兄を死に至らしめ、グレートヒェンは純粋無垢な想いを募らせたがため、ファウストとの間にできた子供を殺してしまう。

シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン/Gretchen am Spinnrade」は数多のソリストが取り組んでいる傑作である。女性が歌うものが多いが、ピアノによる独奏もある。私が好んで聴くのはバーバラ・ボニーのCD。とても今風な感じがする。


アマゾンのサイトでCDの試聴ができる。

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