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2013年6月

2013年6月24日 (月)

さくらんぼの実る頃

ある時代、欧州は、ドイツ三十年戦争(1618〜1648)、清教徒革命(1642〜1649)、英蘭戦争(1652〜1674)、大北方戦争(1700〜1721)、スペイン継承戦争(1701〜1713)、オーストリア継承戦争(1740〜1748)、七年戦争(1756〜1763)、フランス革命(1789〜1799)、ナポレオンのモスクワ遠征(1812)、ワーテルローの戦い(1815)、ギリシア独立戦争(1821〜1829)、フランス7月革命(1830)、フランス2月革命(1848)、独・墺3月革命(1848)、クリミア戦争(1853〜1856)、イタリア統一戦争(1859)、ポーランド一月蜂起(1863)、普墺戦争(1866)、普仏戦争(1870〜1871)、パリ・コミューン蜂起(1871)等々、幾多の戦争や革命によって国が焦土と化した。ある時代とは270年近くも続いた徳川泰平の世だ。日本は平和であったと言える、一般論として。

フランスは1789年に始まる革命以降も共和政から帝政、そして再び王政へと入れ替わり、現在は第五共和政の政体をとっている。第三共和政は普仏戦争の最中の1870年に成立した。アドルフ・ティエールが第三共和政の初代大統領に選出され、ドイツと講話を図り、アルザス・ロレーヌの割譲と賠償支払いに応じた。この弱腰の姿勢に一部のパリ市民が蜂起し、1871年3月28日、パリ・コミューンが宣言されたが、ほどなく新政府軍に鎮圧され、5月21日から28日にかけての「血の週間」にコミューン支持者の多くが処刑された。

標題の「さくらんぼの実る頃/Le temps des cerises」はコミューンのメンバーであったジャン=バティスト・クレマン(Jean-Baptiste Clément)が詩を書き、アントワーヌ・ルナール(Antoine Renard)がメロディーをつけた。パリ・コミューンへの容赦のない殺戮を悼み、第三共和政に批判的なパリ市民の間で歌われるようになったという。看護士として、命を賭して傷ついたコミューンのメンバーを手当てし、彼等と共に非業の死を遂げた娘ルイーズに捧げられたものだ。フランス語の歌詞と日本語訳、そしてこの曲の作者クレマンとルイーズとのかかわり合いが、大野修平氏のホームページに詳しく紹介されているので、リンクを付した。

「桜んぼの実る頃」をめぐって

我々の年代だと、この曲はイヴ・モンタンによるものでも、コラ・ヴォケールのものでもなく、映画「紅の豚」の劇中歌として「マダム・ジーナ」役の加藤登紀子によって歌われたものが印象深い。フランス語の発音は外国人にとっては極めて難しく、とりわけ日本人には至難の業である。そのなかで、加藤登紀子によるものはフランス人からも好意的に受け止められているようだ。YouTubeには数多の歌手の"Le temps des cerises"がアップされているので、自分好みの歌い手を見つけ出すのが一番だろう。そして余裕があれば、言葉の意味とその時代背景に目を配るのも良い。

パリ・コミューン(Wikipedia)

紅の豚(Wikipedia)

2013年6月 2日 (日)

鹿児島は遠いですか?

新海誠監督の「秒速5センチメートル」と「ほしのこえ」が、BSジャパンで放送された。映像全体に広がる巧緻なディテールに感服した。「秒速5センチメートル」は恐らくブルーレイディスク版を用いたのだろうが、私にはアニメーションと実写の表現の違いが判別できず.........。否、それはどうでも良いことだ。

東京と栃木の間で文通を続けていた中学生の遠野貴樹と篠原明里。大雪の夜、再会を果たすが、貴樹が鹿児島へ転校することを明里に告げる。中学生では解決しようのない絶望的な隔たり。そして決定的な別れ。

転校した先は鹿児島から更に離れた種子島。そこで地元の女の子、澄田花苗に好意を寄せられる。劇中に登場する「アイSHOP」「セイカ食品」「デイリー牛乳」等々の商標がリアリティを演出する。尚セイカ食品の「ボンタンアメ」は東京のキオスクでも売っている。

進学をきっかけに東京へ戻ってきた貴樹。彼は明里への想いを断ち切ることが出来ずにいた。その明里の左手の薬指には婚約指輪が。山崎まさよしの" One more time,One more chance "が貴樹のメランコリックな感情を投影する。番組の後半で最新作の「言の葉の庭」が紹介され、冒頭部分の映像が流れた。

秒速5センチメートル(Wikipedia)
ほしのこえ(Wikipedia)
Other voices-遠い声-(新海誠の公式サイト)
One more time, One more chance(Wikipedia)



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