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09/10/2013

釣殿

源氏物語、第二十六帖「常夏」の六条院釣殿の納涼の場面で、「 いと暑き日、東の釣殿に出でたまひて涼みたまふ。 中将の君もさぶらひたまふ。親しき殿上人あまたさぶらひて、 西川よりたてまつれる鮎、 近き川のいしぶしやうのもの、御前にて調じて参らす。 例の大殿の君達、中将の御あたり尋ねて参りたまへり。」とある。

夏の盛りで京の暑さにさすがに参ったのか、源氏は釣殿に足を運び、涼を取っている。釣殿とは平安時代の寝殿造と呼ばれた貴族の住居の一部で、池に面した建物を指し、いかにも涼しげな雰囲気が伝わってくる。息子の夕霧や親しき人々と桂川や加茂川で獲れた魚を賞味しながら優雅に佇んでいる姿が写し出されている。

京都の夏の風物詩である鴨川の「納涼床」が、平安貴族の「釣殿」での過ごし方に倣ったのかどうかは分らないが、川の上に作られた納涼床の方がマイナスイオンが豊富で、釣殿より涼しげである気がする。

二十四節気の「白露」の次はいよいよ「秋分」だ。朝夕は殊に涼しくなってきた鹿児島だが、日中はまだまだ暑い。7、8月中の暑さは、こちらにも気構えがあるので、割と平気なのだが、残暑の照り付けはボディブローのようにしつこく、気が滅入る。京人のように、暑ささえも軽く受け流す余裕があれば良いけれど。

Manjyusyage
今朝(9/12)あぜ道に咲いていた曼珠沙華を見つけた。自然界の循環は精密機械のようだ。

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