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2014年6月 9日 (月)

開聞岳・なのはな号の旅PART3(発見・鹿児島!)

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登山口(2合目)
駅より途中は宅地を抜け、開聞山麓自然公園を横目にしながらここまで辿り着くので、実感としてはここからが始まりのように思える。出発は午前9時。しばらく薄暗い松林を進むことになる。

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4合目より池田湖を望む。 
徐々に照葉樹が視界に入り出す。周囲が鬱蒼としている上に、登山道は侵食がひどく、足下が安定しない。4合目にはベンチが備えられており、小休止する。少し展望が開けており、池田湖が眼に映る。

開聞岳は標高924Mのトロコニーデと呼ばれる複式火山で、7合目辺りまでをコニーデ型、そこから上はトロイデ型と称している。きれいな円錐形をしているが、目を凝らしてみると、確かに7合目付近を境に、照葉樹の群生に少し違いがあるのがわかる。南九州の最南端に位置するため、気候が温暖で、麓から頂上部まで深い緑に被われている。別名「薩摩富士」と呼ばれ、古より信仰の対象とされてきた。麓には薩摩一の宮として、最も社格の高い、枚聞神社があり、開聞岳を御神体としている。ここより2キロほど離れたところには九州最大の湖、池田湖があり、ここからの開聞岳の姿も捨てがたい。

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5合目 
久しぶりの山登りなので、結構しんどい。ベンチを見つけたのでここでも小休止。

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7合目あたりの照葉樹林帯 
ここのルートは単調な上、かなりストイックである。照葉樹が幾重にも被いかぶさり、下界の景色を観賞する機会は全くない。7合目を過ぎるとコニーデ部分が終了し、やがて視界が開けるとのことなので、もう少し辛抱するとしよう。

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9合目より頴娃、枕崎方面を望む。 
上層のトロイデ部分に入ると次第に前方が開けてくる。大岩の狭間は足下が空洞になっている箇所があるので、注意が必要だ。次第に照葉樹も低木となり、9合目で東シナ海をはじめ、頴娃、枕崎の眺望が広がる。「登山道はうまく出来ていて、円錐形を直登するのでもなくジグザグでもなく、螺旋状に山を巻いて行くのである。」(下線部は深田久弥、日本百名山 朝日文庫366頁からの引用)まさに山を一周してきたわけで、日本百名山の記述が実感できる。

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開聞岳山頂にて 
岩壁に設けられた梯子を登り切り、暫くすると頂上に到達する。時間は11時半を回ったところ。丁度お昼時だ。頂きの大部分を潅木が被い尽くしている。ここは薩摩半島最南端の標高924Mにある行き止りである。そのため肉眼で、西から枕崎方面、池田湖、桜島、高隈山系、長崎鼻そして大隅半島の佐多岬と、鹿児島県本土の南部を鳥瞰することができる。それまで地図の上だけのものであった陸の形が、眼前に実際にそれと全く同じように広がっていることに感動した。

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池田湖 
昨年の11月半ばに登頂したのだが、快晴に恵まれた。まだそれ程寒くもなく、この上もない爽快感と充実感が心地よい。澄み切った秋晴れの中、しばらく余韻に浸ることにした。

924Mに修正された開聞岳
明治28年(1895)に国の調査で922Mとされた開聞岳の標高が106年ぶりに修正され、924Mとなった。これはある登山者に指摘を受けた国土地理院が平成13年(2001)調査を行った結果判明したもので、従来の三角点より南南東に5メートル程離れた岩場の方が2Mほど高かったようである。もともと三角点は測量のために設けられるのもので、作業の安全性や効率を優先する。従って山の客観的な標高とは必ずしも一致しない。登山者の指摘をそのまま国土地理院が受け入れた形となったわけであるが、すでに述べたように、三角点はかなり便宜的なものであり、登山者の多くもそれを暗黙のうちに受け入れてきた。100年以上もの間に誰もそれに気がつかなかった筈はない。実際に現場をこの目で見たが、やはり同様の感想を抱いた。もっとも国土地理院がすでに修正に応じた以上、話しを蒸し返すつもりはない。ただ924Mに修正された真新しい標識がとても立派であったことは紛れもない事実である。

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知覧町(現南九州市)にて

MEMO
2011年3月12日のダイヤ改正で、指宿枕崎線には観光特急「指宿のたまて箱」が登場し、「なのはなDX」は廃止になりました。

撮影2003年11月

(参考資料)
鹿児島県の歴史 原口泉 永山修一 日隈正守 松尾千歳 皆村武一 山川出版社(1999)
鹿児島県の歴史散歩 鹿児島県高等学校歴史部会 山川出版社(1992)
鹿児島の鉄道・百年 久木田末夫 春苑堂出版(2000)
鹿児島県の山歩き 吉川満 葦書房 (1991)
さつまいも-伝来と文化 山田尚二 春苑堂出版(1994)
ザビエルとヤジロウの旅 大住広人 葦書房(1999)
鹿児島に来たザビエル 小平卓保 春苑堂出版(1998)
三国名勝図会(復刻版) 編纂者 五代秀尭 橋口兼柄 監修 原口虎雄 青潮社(1982)
日本百名山 深田久弥 朝日文庫版 (1982)

開聞岳・なのはな号の旅PART1

開聞岳・なのはな号の旅PART2

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