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2014年8月 2日 (土)

照葉樹の森PART2(発見・鹿児島!)

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足下にはヤブツバキの花が。

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自然石展望台より稲尾岳方向を望む。覆い被さるように続く照葉樹林帯を進むので、すっきりとした展望はここでしか味わえない。

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モミ、アカガシの巨木群 
このあたりは台風の常襲地帯である。立枯れた喬木が、この本土最南端の地の気候のきびしさを物語る。

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一時間ほどで三角点に到着。周囲は潅木に囲まれており、360°のパノラマというわけにはいかない。

清流の水源を過ぎるとやや傾斜がきつくなる。亜高木層にさしかかったとみえて、足下にヤブツバキの花弁が散乱しているのが目につく。それにしても常緑の世界に迷い込んだような感触は新鮮だ。とりあえず自然石展望台にて小休止。春霞のため、視界はやや難があるが、それでもこの西口コースは山歩きの楽しみがコンパクトに集約されているので、初めての者でもその醍醐味を充分に堪能できる。道標は最小限度に押さえられ、景観に配慮されている。10分ほど休憩したのち、再び登攀を始める。三角点を過ぎたあたりから更にアップダウンが続く。時間的に余裕があるので、無理をせず、しばらく美しい春の花々の饗宴を楽しむことにした。

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ヤブツバキ
ツバキ科の常緑高木。照葉樹葉林を代表する樹種のひとつ。野生種であるヤブツバキは高さが15mにもなるものがある。

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ミツバツツジ 
ツツジ科の落葉低木。花は紅紫色で、花びらはロウト形で五つ。枝先に三枚葉が付く。

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ミヤマシキミ 
ミカン科の常緑低木。本州以西に分布。花は白色で花びらは4枚。10月に美しい紅色の実をつける。尚、実には毒がある。

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モミノキ
マツ科の常緑高木。その凛然としたすがたから、クリスマスツリーに用いられることでも有名。日本では秋田県から屋久島にかけて自生する。

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立ち枯れた巨木
かたちあるもの全て、森羅万象である。この木さえも存在する必然性がある。

モミ、アカガシの巨木群 
薄暗い山道を更に進むと、やがて太い幹まわりの巨木が徐々に現われてきた。永遠の生命力を誇示するかのごとく、悠然と屹立している様は、周囲の静寂とあいまって、神々しくもあり、しばらく何もせず路傍にたたずんでみた。下界においては、時に凄惨なドラマが絶えることなく繰り返される。しかし、ここにあってはただ粛々と時だけが刻み続けられる。そこにはあたかも地上の事象を、宇宙の営みの僅かな一片として捉えるかのような壮大さがある。

照葉樹林について 
東アジアに多く見られる常緑広葉樹林を特に指して呼ぶ。その範囲はヒマラヤから中国南部を経て、台湾、更には日本へと広がりをみせる。湿度の高い暖温帯に分布する照葉樹は非常に寒さに弱く、年平均気温が12度を下回るところでは生きて行けない。それ故、寒さに対抗するため、葉は小形で厚く、表面が陽に当たって光るところからその名がついた。高木層にはカシ、シイ、タブ、クス、モミなど、亜高木層にはモッコク、ヤマモモ、ヤブツバキ、そしてサザンカ、サカキ、ヤブニッケイなどが連なるように分布する。

照葉樹文化 
東アジアの照葉樹林帯と、そこに定住する民族が共有する様々な文化的特色を意味する。大陸伝来の文化のうち、かなりのものが照葉樹文化に属するとされている。例えば、水田稲作農業、お茶の栽培、うるしなどがそれにあたる。

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ゴールの稲尾神社 

モミ、アカガシの巨木群を通り抜けると、ゴールは近い。すでに三角点を通過しているので稲尾神社は山頂というわけではないが、西口コースの終点となっている。写真を撮りながらの、ゆっくりとしたトレッキングであったが、それでもお昼前にはたどり着くことができた。このあと昼食をはさんで30分ほど休憩をとり、帰路につく。ビジターセンターに戻って、今日一日の復習をするのも良いだろう。

2001年4月撮影

参考資料
森林の百科事典 (編)太田猛彦、北村昌美、熊崎実、鈴木和夫、須藤彰司、只木良也、藤森隆郎 丸善(1996) 
ヤマケイポケットガイド13 野山の樹木  姉崎一馬 山と渓谷社(2000)

アクセス
鹿児島市内からは桜島フェリーか垂水フェリーを利用して国道269を南下し、根占(現南大隅町)で国道448に進路変更。田代町(現錦江町)内に入ると案内板があらわれるので、それに従ってすすむ。鹿屋方面からは国道68を南下し、同じく田代町(現錦江町)内に入った後は案内板に沿ってすすむ。
照葉樹の森公式サイト

照葉樹の森PART1(発見・鹿児島!)

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