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2014年9月 9日 (火)

桜島PART1(発見・鹿児島!)

Mapsakurajima
桜島ルートマップ

Sakurajima1
城山展望台(鹿児島市)にて桜島を眺望する。

城山は西南戦争における西郷隆盛終焉の地である。この標高100Mあまりの場所から眺める桜島の雄姿は絶景である。幕末、福岡藩出身の攘夷派の志士、平野国臣は、「わが胸の燃ゆる思いにくらぶれば煙はうすし桜島山」と詠んだ。また作家の向田邦子は、「無いものねだりのわが鹿児島感傷旅行の中で、結局変らないものは、人。そして生きて火を吐く桜島であった。下線部は向田邦子、眠る盃所収、鹿児島感傷旅行(講談社文庫)156頁からの引用。」と語った。何れも桜島の雄大さ、普遍性を表現していると考える。

桜島の名前の由来
桜島という名前の起源は諸説ある。海面に桜の花が浮かんで島となったという説、大隅守桜島忠信に由来する説、木花之佐久夜毘売(このはなさくやひめ)の名前から来ているという説などである。

桜島、大爆発の歴史
記録に残るものとしては、文明8年(1476)、安永8年(1779)、大正3年(1914)、昭和21年(1946)のそれぞれの大爆発が有名であるが、大正と昭和の爆発は写真などの歴史的資料も多く存在し、大自然の脅威を今日に伝えている。

大正3年の大爆発は、その3日ほど前から地震がおこり、前日には地震の回数が70~80回にも及んだ。1月12日、大爆発は始まり、黒い噴煙が高度1万メートル以上まで上がった。火口から流れ出た溶岩が大地を埋めつくし、桜島沖合いの烏島は溶岩に呑み込まれ完全に消滅してしまった。桜島と大隅半島を隔てた瀬戸海峡は大量の溶岩の流出によって陸続きとなった。昭和21年の爆発では、溶岩流は黒神、有村地区を襲い、黒神海岸沖の浜島を呑み込んでしまった。

Sakurajima2
桜島ビジターセンター 
袴腰の桜島フェリーターミナルから程近いところにある。200インチのハイビジョンによる桜島の映像をはじめ、桜島の爆発と歴史、桜島の陸と海の生態系などを写真や模型で紹介している。入場は無料。

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梅崎春生文学碑 
2006年にビジターセンターに隣接する溶岩なぎさ公園内に建立された。「戦後文学の旗手」と評される梅崎春生の小説「桜島」は、作者自身の海軍での経験を踏まえ、主人公、村上兵曹が、戦争下において「死」というものに弄ばれながら、人間性の尊厳の否定と対峙する、極めて力強い作品となっている。

「此処は少なくとも第一線だ。毎日グラマンが飛んで来る。どうせ此処で、皆死ぬんだ。死ぬまで、人から嗤われたり後指をさされたりするようなことをするな。下線部は梅崎春生 桜島(講談社文芸文庫)61頁からの引用。」これが桜島の通信隊での上官である吉良兵曹長が、最初に村上に言い放った言葉であった。吉良を「変質者」と嫌う村上にとって、アメリカとの戦いであるこの戦争は、常軌を逸した軍紀という名のもとの壮絶な内なる戦いであった。

絶望的ともいえる「生」への執着は、真夏の陽射しの下の玉音放送によって決定的な結末を迎える。戦争は終わった。「崖の上に、落日に染められた桜島岳があった。私が歩くに従って、樹々に見隠れした、赤と青との濃淡に染められた山肌は、天上の美しさであった。下線部は梅崎春生 桜島(講談社文芸文庫)122頁からの引用。」

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湯之平展望所から仰ぎ観る桜島の威容 
桜島山頂までの距離感に、思わず息をのむ。この瞬間に火山が爆発したら?

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沖小島 
文久3年(1863)の薩英戦争の際には、臨時の砲台が設けられた。また桜島の燃崎との間に水雷が敷設された。

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湯之平展望所より杳然と鹿児島市街地を望む。
写真中央部の桜島フェリーは鹿児島と桜島の間を15分で結ぶ。24時間営業である。

湯之平展望所から眼前に桜島が聳立する様はまさに壮観である。日頃対岸の鹿児島市側から眺める桜島は、それなりに距離感があるためだろうか、あるいは日常的な風景として捉えているからだろうか、圧倒的な迫力というものを、噴火した場合を除いて、あまり感じない。小学校の遠足でこの場所を訪れたか、記憶の方ははっきりしないのだが、展望所より真近にそびえる桜島は、全くの活火山であるという印象がともなって、やはり畏怖感、否、剣呑たる緊張感を帯びていた。特に昨年末(2008)より昭和火口を中心に再び火山活動が活発になってきたため、この場に長居したいという欲求はなかった。それでも骨大にそびえる桜島の威容と、鹿児島市街地の俯瞰図を一同に体験できるので、是非とも足を運んでもらいたい。

桜島PART2(発見・鹿児島!)
桜島PART3(発見・鹿児島!)

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