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2017年5月13日 (土)

文明のゆりかご

以前、イスラエルからの観光客と話したことがあった。私が鹿児島の気候について触れ、「鹿児島の緯度は北緯31度で、エジプトのアレキサンドリアと同じ位である」と説明した。するとイスラエル人の紳士の顔色が変わり、「エルサレムも同じ位だ」とやや怒ったように言った。激情した感じではなく、隣の奥さんが紳士をなだめるような素振りを見せた。紳士も私に悪意が無い事を知ってか、直ぐに機嫌を取り戻した。

やってしまったのである。迂闊だった。日頃、他の国の人に同じような説明をしていたので、無意識にアレキサンドリアを例示した。私が悪い。気をつけていたつもりなのだが、後悔先に立たずだ。日本人は平和ぼけが甚だしいと言われて久しい。私の国際感覚もこの程度だ。

ところで「文明の発祥の地」のことを英語で"Cradle of Civilization"と呼ぶ。cradleとは「ゆりかご」のことで、直訳すれば「文明のゆりかご」となる。他に"from the cradle to the grave"といった言葉もある。一般的に「世界四大文明」を指す。すなわち、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、黄河文明のことで、それぞれ大河が流れる肥沃な土地一帯に共通して存在した。小学校で学ぶのかな?

この四大文明のうちの3つまでが現在のイスラム圏の国々と関係深い。もっともイスラム教の成立は西暦610年頃とされているので、文明の成立とは関係ないが、それぞれの地域の人々にはその末裔がイスラム教徒であるという自負心はあるはずだ。

ユダヤ教徒もイスラム教徒も自尊心の高い人々である。2020年を見据えて、海外からの観光客を誘致する動きは賛同できるが、彼らを本気で受け入れる気概を持たないと、恥をかくのは我々の方である。世間知らずでは済まされない。

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