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08/04/2017

大事なのはその中身?

東京五輪開催まで3年を切った。関係者各位には匆々たるものがあるだろう。オリンピックをきっかけに、地方も観光客の誘致により一層取り組みたいものだ。鹿児島は連日猛暑が続いているが、この時季でも海外から人々の流れが止まることは無い。中国、台湾、香港などの中華圏の人々の多さは相変わらずだが、ASEAN諸国からの来訪者も増えている。

今年の特徴としては、ヨーロッパからの観光客の姿をよく目にすることか。以前は暑い日本の夏を避けて、7月、8月は彼らをすっかり見かけなくなるのだが、暑い夏の情報は織り込み済みなのだろうか、ポツポツと鹿児島まで足を運ぶ姿を目撃する。

もともとフランス、ドイツから来る人は多かったが、北欧、東欧からの来訪者も結構いる。観光立国で有名なスペインやスイスの人々も多い。あるオランダ人夫婦は、富士山登頂を果たしたらしい。これからの予定を聞くと、種子島のロケット基地を見学するそうだ。

彼らが日本旅行の利点として、治安の良さとチップの煩わしさからの解放を挙げている。またヨーロッパ人の多くは1ヶ月近くをゆっくり、インターネットや"Lonely Planet"等の情報を頼りに日本を楽しんでいる。ステレオタイプなものではなく、新たな発見を求めていることが感じ取れる。

私は観光客の受け入れは、オリンピック開催をあくまで機会として、性急に事を進めるのではなく、着実に環境を整えるのが大切だと考える。英会話のスキルは大切かもしれないが、絶対的な尺度でもない。フランス人は英会話力の修得に熱心でないが、それにもかかわらず、この国を訪れる観光客は後を絶たない。

大切なのは亜寒帯から亜熱帯に及ぶ素晴らしい日本の自然豊かな国土であり、それらに育まれた奥深い日本の文化であり、人である。KAZUO ISHIGUROが来日時の記者会見で、好きな映画は?と問われて、「成瀬巳喜男」と「小津安二郎」の作品を挙げていたのは興味深かった。皆、日本文化の懐の深さに触れたいのかも。

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