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07/03/2018

鹿児島市電(専用軌道を往く)その2

Tram8
二軒茶屋電停に鹿児島駅前行きの2122号(旧鶴岡号)が間もなく到着する。二軒茶屋の名前は旧谷山街道沿いに2軒の茶屋があったことに由来するらしいが、東京の三軒茶屋の場合は茶屋が3軒あったらしい。さらに大阪市の天下茶屋の地名は、豊臣秀吉が千利休に茶を点てさせたと伝えられていることによる。

Tram9
宇宿一丁目電停にて上りホームより下り電車を撮影。1991年8月に撮ったこの辺りの写真も私のブログに載せているが、今回の写真とその当時のものと、あまり変わらないことに驚いた。試しにモノクロ写真に加工してみた。如何だろうか?

鹿児島市電PART3(発見・鹿児島!)


Tram10
こちらは元画像。尚、宇宿一丁目電停は1979年に近隣住民の要望で設けられた比較的新しい電停だ。

Tram11  
宇宿一丁目電停下りホームより谷山行き電車を撮影。当日は気温が上昇し、30℃位あったと思うので、陽炎現象が起きた。電車の姿が揺らいでいるのがお分かりだろうか?500形や600形などの古い車両は、この区間との相性が抜群だ。まさにフォトジェニックな一枚。

Tram12
終点の谷山電停
2012年7月1日に鹿児島市電開業100周年を記念して「日本最南端の電停」の碑が建立された。

Tram13
谷山電停にて出発を待つ鹿児島駅前行き超低床電車7500形。

私が幼稚園児のとき、家族が引っ越しをして、卒園までの暫くの間、遠距離の電車通園を行った。鹿児島市電に連接車両が走っていたのをはっきりと覚えている。マイカーブーム到来以前の時代だったので、電車は市民にとって普段使いの最たるものだった。もっともそのことで、私が電車に対して思い入れを深めたわけではなかった。

生活の基盤が東京にあった頃、夏休みに帰省した折り、熱心だった一眼レフカメラによる撮影の被写体を求めた末に、故郷らしい情景、すなわち市電を撮ることを私は決めた。元来、一つのことに執着するのが苦手で、鉄道マニアの諸氏のような細かな知識を私は持ち合わせてはいない。乗り物全般に興味があるし、風景や動物写真も撮る。写真全般が好きであり、鉄道のみに固執するわけではない。従って、7500形のローレル賞受賞は、路面電車に再び興味を注ぐ良いキッカケだった。

路面電車の撮影は実に面白い。その性質上、市街地を縫って走る電車は、街並の景観と一体で、時代の変遷や日々の移ろいを端的にファインダーの中に取り込める。私はその点を常に意識して撮る。故郷が刻々と変わってゆくのは、期待感と喪失感の両面があり、それは心の充足につながる。要するに故郷の有り様が気になるのだ。鹿児島は発展し続けるのだろうか?あるいは衰退の一途を辿るのだろうか?故郷を愛するということは自己愛に他ならず、私にとって写真はその投影なのかもしれない。


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