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01/13/2019

地位と名誉

DNAの二重らせん(DNA Double Helix)の仕組みは私が高校の生物の時間に学んだ。これは1953年にジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックによって発表され、遺伝子はDNAの配列に依存し、塩基配列の組み合せによる遺伝情報の説明がそれによって可能になった。そして1962年、これら一連の研究により、ワトソンとクリックはノーベル生理学・医学賞を受賞した。

アメリカのAP通信の報道によると、先週、ジェームズ・ワトソン氏は彼のすべての名誉称号が剥奪されたと報じられた。彼は2007年に雑誌に、黒人は白人に遺伝子的に劣っていると述べ、更に最近放送されたテレビドキュメンタリーでもその考えを追認し、これを憂慮したコールド・スプリング・ハーバー研究所(Cold Spring Harbor Laboratory)が彼の名誉称号を全て取り消したらしい。

現在、世界中で人種、宗教、性別の対立は顕著になり、混迷を極めている。各々個人には思想の自由があるのも事実であり、それは書籍、ネットなどの媒体を通じて、表現の自由の端緒として第三者へ表明されることになる。しかし、上記に示したように責任ある地位にある人の発言は、その理由がなんであれ、社会的制裁を課されるのが国際社会の常識となっている。

我が国においても、時折その立場にそぐわない発言を行い、謝罪をする公人が多い。過去にも人種差別的な発言をし、辞任に追い込まれた政治家がいた。無論、各々思想が内心に留まる限り、憲法の思想、良心の自由による保護を受けられることは、恐らく正しいと思うが、それが一度外部に放出されたら、それは発言する人の立場によるけれど、彼の思想に対する責任を負わなければならない。

ジェームズ・ワトソン氏はご存命で、現在90歳だそうだ。彼は自分の科学者としての信念を貫いたのだろうか?発言を後悔していないのだろうか?それは本人しか知り得ない。

Lab revokes honors for controversial DNA scientist Watson(AP)


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