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03/28/2019

遥か

夏目漱石の「三四郎」によれば、新学年は9月から始まったとある。明治政府は西洋の教育制度をそのまま取り入れたため、当初はそのような慣行があったが、後に官庁の会計年度に呼応して、学校も新学年は4月ということになった。しかし桜の開花時季に学校入学という情景があまりにも我が国に定着してしまい、それ自体に異を唱える人も多くはないかも。

GReeeeNの「遥か」のPVが良い。父親(高橋長英)の反対に遭いながらも、映画監督を目指し故郷を後にする息子(冨浦智嗣)。その息子を支える母親(唐木ちえみ)。そして後年夢を果たして立派になった息子(莬田高城)の映画を妻と一緒に見に行く父。PVとしては長い方だが、10分にも満たない長さで物語を仕上げるのは大変だったと思う。

鹿児島でも桜の開花宣言があった。今はまさに別れと出会いの季節。住み慣れた地を離れ、新天地を目指すことの不安は、大きすぎて覆い尽くせないだろう。誰もが意気揚々とした未来を描ける訳じゃない。故郷を離れることが本意だとは限らない。しかし、もう少しで世の中は新しい年度に向けて動き出す。「遥か」の歌詞には若者の旅立ちへの切実な不安と確かな希望が綴られている。これは誰もが通ってきた道だ。

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