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06/17/2019

恒久平和

「なつぞら」を観た。なつは咲太郎と一緒に、生き別れた妹の千遥を探し求めて、千葉の船橋の親戚を訪ねる。しかし、千遥は親戚宅を6歳のときに飛び出し、その後の行方は不明だと復員したおじから聞かされる。北海道で柴田家の人々に可愛がられ、そこで何不自由なく暮らしたなつにとって、妹も親戚の家で幸せに暮らしているとばかり思っていたのだ。なつは独りよがりな自分の幻想を責め、慟哭する。

この物語はフィクションであり、無論、作者の想像上の話なのだが、これに似た事実は、あの戦後の混乱期では無尽蔵にあったに違いない。幼子が兄弟と生き別れ、頼る当てもなく絶望を抱いて、それでも無我夢中で肩身の狭い居候先を飛び出たという話は、あまりにも「非情な仕打ち」である。私も番組を観ながら、胸が締め付けられる思いだった。

本日6月17日は昭和20年の同じ日に鹿児島市にアメリカ軍の大空襲が夜間あり、一晩で死者は2,000人を、負傷者は3,000人を越えたらしい。不思議と数字の印象は、その大きさが自分の理解の範囲を超越すると、それを現実として把握するのは困難になる。さりとて、この惨劇を後世に伝承する必要性は私も感じている。大きな数字を横目に考え込むよりも、無辜の市民を襲った各々「非情な仕打ち」に心を痛め、更なる恒久平和を希求することのほうが遥かに私には理解しやすい。個々の市民の悲しい戦争体験は胸を打つ。

 

 

 

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