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07/13/2019

ABC殺人事件

いよいよ「ABC殺人事件」の登場となった。昨年暮れ、イギリスで放送され、話題になったBBC制作のドラマだ。日本ではNHK-BSで観ることができた。やはり興味が集中するのは、エルキュール・ポワロをジョン・マルコビッチが演じたことかもしれない。私は彼のスタインベック原作の映画「二十日鼠と人間」でのレニー・スモール役の演技のことを忘れられないのだが、名探偵ポワロを演じるとは予想外。

ポワロといえば、デヴィッド・スーシェ演じるテレビドラマシリーズが有名で、そのためか、自他ともに最もポワロっぽいとされるスーシェの風貌に異を唱えるようなマルコビッチのいでたちは面白い。ドラマ冒頭近くで、ジャップ警部が突然死する場面は、少し面食らったが、茶目っ気のあるスーシェのポワロと対局を目指す?であろうこの最新作の方向性を考えれば、このドラマのかなり暗い色調は理解できる。

3回シリーズの1回目で早くもCの事件の発端が紹介されたのは、意外だった。宿敵クローム警部を演じたのがルーパート・グリントであったことは最初、全く気がつかなかった。「ハリーポッター賢者の石」が2001年の作品で、ロン・ウィーズリーを演じた彼も既に30歳なのだ。ドラマの進行を垣間みながら、凝った演出で、制作費用も相当なものだったのでは、と想像してみたが、残りの2回での展開も目が離せない。

 

06/17/2019

恒久平和

「なつぞら」を観た。なつは咲太郎と一緒に、生き別れた妹の千遥を探し求めて、千葉の船橋の親戚を訪ねる。しかし、千遥は親戚宅を6歳のときに飛び出し、その後の行方は不明だと復員したおじから聞かされる。北海道で柴田家の人々に可愛がられ、そこで何不自由なく暮らしたなつにとって、妹も親戚の家で幸せに暮らしているとばかり思っていたのだ。なつは独りよがりな自分の幻想を責め、慟哭する。

この物語はフィクションであり、無論、作者の想像上の話なのだが、これに似た事実は、あの戦後の混乱期では無尽蔵にあったに違いない。幼子が兄弟と生き別れ、頼る当てもなく絶望を抱いて、それでも無我夢中で肩身の狭い居候先を飛び出たという話は、あまりにも「非情な仕打ち」である。私も番組を観ながら、胸が締め付けられる思いだった。

本日6月17日は昭和20年の同じ日に鹿児島市にアメリカ軍の大空襲が夜間あり、一晩で死者は2,000人を、負傷者は3,000人を越えたらしい。不思議と数字の印象は、その大きさが自分の理解の範囲を超越すると、それを現実として把握するのは困難になる。さりとて、この惨劇を後世に伝承する必要性は私も感じている。大きな数字を横目に考え込むよりも、無辜の市民を襲った各々「非情な仕打ち」に心を痛め、更なる恒久平和を希求することのほうが遥かに私には理解しやすい。個々の市民の悲しい戦争体験は胸を打つ。

 

 

 

05/15/2019

金生町アーケードのデザイン決定!

鹿児島市金生町の山形屋デパートと鹿児島銀行新本店ビルを、電車通りを跨ぐかたちで架けられる新しいアーケードのデザインが決まったようだ。圧迫感がなくとてもスリムだ。それと背景のレトロな山形屋の建物とアーケードのデザインが好対照な雰囲気を演出し、申し分ない。

ルーブル美術館と中庭に設けられたルーブルピラミッドの一体感にも似て、とても刺激的だ。ルーブルピラミッドを設計したのは、中国系アメリカ人のイオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei)で、当初は反対意見も多かったが、今日ではルーブルの先進性の象徴となっている。

完成は来年の3月らしい。とても楽しみだ。

 

Louvre

ルーブル美術館とルーブルピラミッド  それぞれのデザインが好対照で、刺激的だ。

 

 

 

04/14/2019

なつぞら

久しぶりに朝ドラにはまっている。ヒロインの「奥原なつ」を演じている粟野咲莉の演技が素晴らしい。2010年生まれの8歳なんだって。どうなんだろう、考えすぎずストレートに演技しているのが、こちらにも伝わる。

柴田泰樹を演じる草刈正雄、かっけえなあ。アルムおんじのようで、頑固で優しいおじいさん。松嶋菜々子のおかあさん、藤木直人のおとうさんも良い。作りすぎない役作りが共感できる。

大森寿美男の脚本はテンポがよく、よどむことなく、まっすぐに流れる。わかりやすい。「てるてる家族」もずっと観てたけど、今回も初回から夢中になっている。

スピッツの「優しいあの子」は6月に発売なのだそうだ。どうりでiTunesには載っていなかったんだ。来週から「なつ」は広瀬すずへバトンタッチとなる。やっぱ北海道はいいなあ。十勝はこれから更に潤うぞ!

 

01/29/2019

宇宙ごみ

漫画「プラネテス」は幸村誠の作品だ。講談社の「モーニング」で1999年から2004年まで連載され、宇宙ごみ(Space Debris)の問題を中心に据えた好企画で、当時あまり顧みられなかったこの問題が、かなり注目された。尚、漫画は2003年にアニメ化された。

漫画では先ず、ロシア人のユーリ・ミハイロコフと彼の日本人の妻が高高度旅客機でイギリスへ向かう途中、宇宙に漂う宇宙ごみが高速で旅客機に衝突する事故を起こし、これによりユーリは妻を失う場面から始まる。物語の設定は2070年代であり、かなり遠い未来とされているのだが、現実はかなり深刻であるようだ。

1月28日の日経新聞に「宇宙ごみ 官民で大掃除」と題し、文科省とJAXAが、民間と連携し、宇宙ごみ除去の技術開発を始めることが掲載されていた。2025年に人工衛星を打ち上げ、今後新たな宇宙ビジネスに育てるとのこと。地球上に浮遊するごみは小さなものも含めると、実に2万個を超えるらしく、喫緊の問題となっているからだ。

地球は空の上でも、地上でも、海中でもごみだらけだ。殊に海洋中のマイクロプラスティックの問題も深刻で、PCBなどの有害物質と結びつきやすいこれら微小なごみは、魚などを介して人間に取り込まれる危険性が指摘されている。地上では放射性廃棄物の危険性は全く解決の見込みがない。

漫画の主人公の星野八郎太が俺たちもこのデブリも秒速8km近い速度で地球周回軌道上を飛翔している そんなスピードで船とデブリがぶつかってみろ だだの衝突じゃすまない だから俺たちデブリ回収業者が宇宙を掃除してまわってるわけだとつぶやく。下線部は幸村誠著/プラネテス/講談社モーニングKC/VOLUME1、10頁からの引用。ごみ問題は人々の想定を遥かに超えて、人類の死活問題となっている。それは人間の欲望の成れの果てだ。


01/13/2019

地位と名誉

DNAの二重らせん(DNA Double Helix)の仕組みは私が高校の生物の時間に学んだ。これは1953年にジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックによって発表され、遺伝子はDNAの配列に依存し、塩基配列の組み合せによる遺伝情報の説明がそれによって可能になった。そして1962年、これら一連の研究により、ワトソンとクリックはノーベル生理学・医学賞を受賞した。

アメリカのAP通信の報道によると、先週、ジェームズ・ワトソン氏は彼のすべての名誉称号が剥奪されたと報じられた。彼は2007年に雑誌に、黒人は白人に遺伝子的に劣っていると述べ、更に最近放送されたテレビドキュメンタリーでもその考えを追認し、これを憂慮したコールド・スプリング・ハーバー研究所(Cold Spring Harbor Laboratory)が彼の名誉称号を全て取り消したらしい。

現在、世界中で人種、宗教、性別の対立は顕著になり、混迷を極めている。各々個人には思想の自由があるのも事実であり、それは書籍、ネットなどの媒体を通じて、表現の自由の端緒として第三者へ表明されることになる。しかし、上記に示したように責任ある地位にある人の発言は、その理由がなんであれ、社会的制裁を課されるのが国際社会の常識となっている。

我が国においても、時折その立場にそぐわない発言を行い、謝罪をする公人が多い。過去にも人種差別的な発言をし、辞任に追い込まれた政治家がいた。無論、各々思想が内心に留まる限り、憲法の思想、良心の自由による保護を受けられることは、恐らく正しいと思うが、それが一度外部に放出されたら、それは発言する人の立場によるけれど、彼の思想に対する責任を負わなければならない。

ジェームズ・ワトソン氏はご存命で、現在90歳だそうだ。彼は自分の科学者としての信念を貫いたのだろうか?発言を後悔していないのだろうか?それは本人しか知り得ない。

Lab revokes honors for controversial DNA scientist Watson(AP)


12/17/2018

鹿児島にも風を!

Spotifyを聴いていたら、ORANGE RANGEの"Ryukyu Wind"が流れていた。言うまでもなくFC琉球の応援歌で、今年、チームのホーム開幕戦で披露された。とても明るくて親しみやすい歌だ。鹿児島ユナイテッド同様、J2昇格を果たし、来年は更なる飛躍を目指している。

そのFC琉球の監督を3年間務めた金鍾成氏が、鹿児島ユナイテッドの監督に就任し、来シーズンの指揮を執る。金氏はFC琉球をJ3優勝に導いた方で、殊に9月に行われた対鹿児島戦では、4:0で鹿児島を圧倒し、鹿児島のJ2昇格が危ぶまれた。

金氏は鹿児島の良い面、悪い面を熟知しているはずだ。昇格の喜びも束の間であり、来年はプロスポーツの厳しさを選手も我々ファンも味わうこととになるだろう。柏レイソルは2010年にJ2に降格し、2011年にJ1に復帰、その年にJ1優勝したが、2018年17位となり、9シーズン振りのJ2降格が決まった。これが現実だ。我々ファンも覚悟を決めなければならない。

ところで、いつまでもお祭り気分ではいられないが、"Ryukyu Wind"のような明るいチャントが欲しいのも事実。親しみやすいメロディで、元気になれる曲が良いかも。ヴォーカルにはあの女性歌手は如何ですか?Wikipediaによると、彼女は人から何か頼まれたら断れない性格だそうです。

12/11/2018

収穫逓減の法則

収穫逓減とは土地・労働・資本の投入から得られる収穫は、それらの投入量の増加に従って増えるが、その増え方は徐々に小さくなるという法則で、経済学の基礎的な知識である。経済学部の学生や公務員試験受験に勤しんだ人なら聞いたことがあると思う。(下線部は三省堂、大辞林 第三版からの引用)創造的仕事には休息が必要だ。

旅の情報サイト「エクスペディア」によれば日本人の有給休暇消化率は調査対象国の中で3年連続最下位で、5割ほどである。ダントツの最下位だ。新入社員は大学で合理的な経済学の論理を学んでも、先ずそれとはかけ離れた日本の労働慣行に絶望することになる。

どうも日本人には合理主義という観念は受け入れがたいようだ。日本の労働生産性の悪さはつとに有名だし、根性論が相変わらず幅を利かせるスポーツの世界、全く不可解な私大医学部受験におけるダブルスタンダードの問題など、本庶氏のノーベル賞受賞とこれらの現象との関連性にどのように折り合いをつけるべきか、私も全く分からない。

日本人には八百万の神々を祀る伝統があるし、それを悪いとは思わない。私もそれを否定はしない。それは思想の柔軟性に貢献しているとも言える。一神教から派生している西洋の合理主義は恐らく今後も日本には根付かないと考える。理詰めより根性という言葉が性に合っているのだろう、我々には。

有給休暇取得率3年連続最下位に!有給休暇国際比較調査2018(エクスペディア)

12/04/2018

工業試験場跡地?ちょっと狭いんじゃない。

鹿児島中央駅西口の県工業試験場跡地に、県が新しい総合体育館の建設を予定しているらしい。地上4階建て、地下1階建て、メインアリーナの客席数は最大8千席。駐車台数は145台。

下荒田の県体育館との比較だが、こちらは地上3階建て、駐車台数は約100台。そもそも老朽化と全国基準に満たない建物の整備(開館から60年近く経っている!)を意図して、新しい施設の構想が練られたのではなかったのだろうか。

それと、県は施設のアクセスには、公共交通機関の利用を前提としているようだが、県下全域からの来場、例えば大隅半島から来られる人々には、車の利用が絶対に必要であり、余裕のある駐車スペースを確保しなければならない。選択肢の多いアクセス手段を考えるべきであり、現段階でその方法を限定するのは得策ではないし、現候補地はその要求を満たさない。

残念ながら、過去の経験から、私は県の分析を信用していない。閑古鳥が鳴いている北埠頭旅客ターミナルの建設の失敗を、県の関係者はどのように考えているのだろうか。度々言うようだが、物事は長い目で捉えなければならない。短絡的な発想は直に陳腐化する。

県庁にほど近い県総合体育館は、1974年にジャイアント馬場がジャック・ブリスコを破り、NWAのチャンピオンベルトを奪取した栄光の場所だ。私もあの試合はテレビで観ていた。興奮した。栄光の地位を引き継ぐ新体育館であるからこそ、それに恥じないものを作ってほしい。


11/19/2018

真空管アンプ

パソコンの音楽プレイヤーの音質が冴えないので、音を増幅するためにヘッドホンアンプを買い求めた。真空管を使ったもので、管の内部が赤色に輝く様子はレトロチックで、悪くない。肝心の音だが、質量ともに増幅され、とても驚いた。言うまでもなくアンプとは英語のamplifierが語源で、音量が増すだけではなく、音に深みが備わり、繊細かつ大胆に再生できる。

私が購入したものは中国製で、中国のシリコンバレーと呼ばれる深圳の会社だ。ここを本拠にしているのはTencent、Huaweiなどの有名企業であり、ほかにも数多のIT企業が軒を連ねる。中国製といえば「安かろう悪かろう」の代名詞だったが、高品質を売り物にする企業も増えてきた。

高品質で手頃な価格帯と言えば、日本の十八番だったが、中国製がそのお株を奪いそうな勢いだ。私の部屋の周りを見渡しても、"MADE IN CHINA"で溢れている。アメリカと中国の貿易摩擦が大々的に報じられているが、共産主義国家である中国が自由貿易を主張し、資本主義の元締めであるはずのアメリカが自国第一主義を掲げるとは。

良い商品なので、お薦めしたい。

Amp


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