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03/28/2019

遥か

夏目漱石の「三四郎」によれば、新学年は9月から始まったとある。明治政府は西洋の教育制度をそのまま取り入れたため、当初はそのような慣行があったが、後に官庁の会計年度に呼応して、学校も新学年は4月ということになった。しかし桜の開花時季に学校入学という情景があまりにも我が国に定着してしまい、それ自体に異を唱える人も多くはないかも。

GReeeeNの「遥か」のPVが良い。父親(高橋長英)の反対に遭いながらも、映画監督を目指し故郷を後にする息子(冨浦智嗣)。その息子を支える母親(唐木ちえみ)。そして後年夢を果たして立派になった息子(莬田高城)の映画を妻と一緒に見に行く父。PVとしては長い方だが、10分にも満たない長さで物語を仕上げるのは大変だったと思う。

鹿児島でも桜の開花宣言があった。今はまさに別れと出会いの季節。住み慣れた地を離れ、新天地を目指すことの不安は、大きすぎて覆い尽くせないだろう。誰もが意気揚々とした未来を描ける訳じゃない。故郷を離れることが本意だとは限らない。しかし、もう少しで世の中は新しい年度に向けて動き出す。「遥か」の歌詞には若者の旅立ちへの切実な不安と確かな希望が綴られている。これは誰もが通ってきた道だ。

02/25/2019

吹き抜く風のように

Spotifyから流れてきた"Glim Spanky"の「吹き抜く風のように」に聞き惚れた。メンバーの松尾レミも亀本寛貴もまだまだ若いが、サウンドは懐かしさと新しさが同居した不思議な感じがある。

松尾レミの声はハスキーで、"Fleetwood Mac"のStevie Nicksに少し似ているが、Glim Spankyは心地よいほどロック色が強い。そこは私の好みでもある。音楽性もテクニックも備わっているので、しばらく注目していたい。

02/20/2019

ごーろっく

"GO!GO!7188"のCDはこれで6枚目。蛇足歩行、魚磔、鬣、竜舌蘭、パレード、と発売順に買い揃え、今回は569。難しい漢字のタイトルが多いので、パンク系かと思ったが、演歌っぽいのとか、歌謡曲っぽいのとかもあり、なかなか楽しい。

昔、彼女たちが鹿児島を旅立つ様子を地元局がテレビで放送していたが、あれから20年。「太陽」や「こいのうた」が有名になり、注目はしていたが、それ以上踏み込むこともなかった。しかし興味はあった。今更TSUYATAでレンタルするのも恥ずかしかったので、購入に踏み切った。

オンタイムで聴いていたファンと違って、解散時のゴタゴタに惑わされることもなく、純粋に音楽を楽しんでいる。私はプログレッシブ・ロックは好きではないが、この系統は大好きだ。次はアンテナ、その次のGo!!GO!GO!Go!!がラスト。白髪が目立ち始めたが、真贋を区別する耳は持ってるよ!

11/10/2018

ほろ酔い

何気にSpotifyを聴いていると、あいみょんの「ほろ酔い」が流れてきた。これって、フォークだよ。音楽の指向って循環するよね。十年周期か、それ以上かは分からないけど。おじさんたちの耳にも優しいと思いますよ。

10/16/2017

演歌も歌謡曲もSpotify

Spotifyが日本でサービスを開始して一年が経過した。高水準の音楽環境を基本的に無料で享受できるのは、素晴らしい限りだ。種類や数も増え続け、邦楽の内容も充実してきた。

昔、会社の上司が宴席で必ず歌っていたカラオケの十八番は坂本冬美の「火の国の女」で、「熱か、熱か、心も体も熱か〜」と脇目も振らず熱唱していた。聴いている方は大変だったが、そのうち坂本冬美は歌が上手いんだと、「夜桜お七」を自らもiTunesからダウンロードして、耳を傾けるようになった。

坂本冬美もSpotifyには沢山登録されている。「あばれ太鼓」とか「播磨の渡り鳥」とか「アジアの海賊」とか、彼女の歌唱力に圧倒され、かなり聴き入ってしまう。また松田聖子や中森明菜の曲も懐かしいし、現にオバさんの年齢に達したであろう森高千里の「私がオバさんになっても」などは歌詞の内容にリアルに笑ってしまう。JUJUの「六本木心中」や「ロンリーチャップリン」もナイスだ。

手厚いサービスを提供してくれるSpotifyだが、経営は大変なようだ。違法コピーに対するアンチテーゼとして登場したであろうこの種のサーピスは、莫大な楽曲使用料が重い負担となり、そのため有料会員の伸びが収益改善に直結する。質と量を落とさずに今後もサービスを続けられるか。是非そうあって欲しい。

04/25/2017

ピエール・ブーレーズ

Pierre Boulezの姓は「ブーレーズ」と表記されることが多いが、フランス語の綴りからして、「ブレ」に近いと思っていた。もっとも「ブレズ」と発音する人もいるらしく、地域差があるようだ。マエストロは昨年他界された。90歳の大往生だった。

指揮者は概して長寿が多い。カール・ベームは86歳まで、カラヤンも81歳まで年を重ねた。私の好きなマゼールは84歳、スイトナーは87歳、、ジュリーニは91歳、ザンデルリンクは98歳まで生きた。もっとも指揮者として晩年まで第一線で活躍できたがどうかは別の話だ。

ブーレーズは晩年まで良い仕事ができたのではなかろうか。彼の演奏を生で聴いたわけではなく、CDからの印象にすぎないのだが、彼のストラヴィンスキー、バルトーク、ドビュッシーなどの演奏は素晴らしく、度々聴き直すのだが、飽きる事はない。それらは比較的新しい録音なので爽快感が残る。デジタル録音はヒスノイズが無く、静寂の中に微量な音を聴き取る事が可能だ。

彼のマーラーの作品全集を買い求めた。これらも新しい録音に入るだろう。マーラーは、特に交響曲の場合、長大なものが多く、従って人によって作品の好みが分かれ易い。私も6番は20年以上聴かずにいたのだが、目録に並んでいたので試してみた。

これを改めて好きになる事はなかったのだが、録音が良いため、細かなディテールが明瞭で、それなりに納得がいった。「大地の歌」は素晴らしかった。5番や9番も悪くない。マーラーの演奏は指揮者によって自己陶酔的なアプローチのものがかなりあるが、ブーレーズのパフォーマンスは明快で外連味がなく、それは他のバルトークなどの作品と共通しており、説得力に満ちている。

全集としての価格もお手頃で、総じて素晴らしいものなので、お勧めしたい。

02/05/2017

清潔な盗賊

FMをあまり聴かなくなったせいだろうか、最新のヒットチャートに疎い日々が続いたのだが、"Spotify"の登場で、この辺りにも変化があった。ただ学生時代のように、熱心に「ベストヒットUSA」等のチャートに耳を傾けるというのではなく、例えば"Top Hits Japan"などのプレイリストを聞き流しつづけるのだ。

曲についての予備知識は全くなくとも、やはり耳に残るものはある。最初のうちは「またあの曲だ」とそれ以上気に留めなかったのだが、何度も聴いているうち、ネットで作品を確認したくなる。それが"Clean Bandit"の"Rockabye"だった。

ジャマイカ人の"Sean Paul"とイギリス人の"Anne-Marie"を起用し、昨年の10月にリリースされた。これはシングルマザーの日常にイギリス伝統の”Nursery rhyme”と呼ばれる童謡を組み合わせた形をとっている。アメリカでは”Mother Goose Rhymes”が相当する。

Clean Banditは、日本人と彼の築地市場をPVに取り込んだ"Rather Be"がヒットし、日本でも有名になったが、今回のRockabyeは決定的だ。昨年のUKシングルチャートでヒットを続け、"Ed Sheeran"の "Shape of You"に抜かれるまで9週連続トップを維持し続けたそうだ。

その後もヨーロッパを中心に各国のチャートトップを記録し、昨年のクリスマスソングNO.1になった。そして余波が遥か鹿児島の、ヒットチャートに無関心だった私の耳にも届いたというわけだ。ヒットする曲の特長として、分かり易いメロディと特徴的な歌詞の繰り返しがあると思うが、まさにそこが私の琴線に触れたのだ。恐るべし、Spotify。

12/22/2016

イギリス組曲

バッハの有名な「イギリス組曲」は、トレヴァー・ピノックのチェンバロによるものを聴いていたのだが、私には余りフィットしなかった。演奏者のスタイルが気に入らないのか、そもそもチェンバロによる演奏が嫌なのか分からないが、それほど好きになれなかった。

これは同じ作曲家の「フランス組曲」にも同じ事が言え、どちらかと言えば、シフ・アンドラーシュ(彼はハンガリー人なので姓が先)のピアノによる演奏の方が落ちつくし、実際、就寝前に聴き入ると、そのまま寝てしまう位耳に優しい。

ところが"Spotify"で聴いたギターデュオによる演奏が、耳に飛び込んできた瞬間、鳥肌が立つほど感動した。同じ作品とは思えないくらい、柔らかく、しっとりして、時間を置かずに"amazon.co.jp"のサイトを検索していた。"Montenegrin Guitar Duo"の演奏で、アマゾンのサイトに載っていた。尚、彼らの公式サイトによれば、Vol.2が来年発売されるそうなので、そちらも楽しみだ。

Montenegrin Guitar Duo


CD版もありますので、サイトで確認してください。

11/24/2016

クリスマスキャロル

O Come All Ye Faithful

O come all ye faithful joyful and triumphant
Oh come ye O come ye to Bethlehem
Come and behold him born the King of angels
O come let us adore him Christ the Lord

「神の御子は今宵しも」と訳されるこの歌は、ジョン・フランシス・ウェードの作曲とされている。私は"Ella Fitzgerald"の声質が大好きで、"Spotify"に収録されている彼女のクリスマスキャロル集に聴き入ってしまった。

クリスマスキャロルが流れる季節がやってきた。音楽を聴く媒体の変化は著しいが、音楽を聴かない日は一日としてない。この普遍的な喜びは大切にしたいものだ。

11/07/2016

ジプシー・スウィング

ジプシー音楽とジャズを結びつけたジプシー・スウィングを発展させたのはジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)といわれ、その後の演奏家に多大な影響を与えた。ゴンチチも「ゴンチチ・レコメンズ・ジャンゴ」というCDを出している。

私は未熟な知識しか持っていなかったが、"Spotify"に専門のプレイリストがあって、ジプシー・スウィングの個性的な魅力に取り憑かれてしまった。アコースティックな音色が心地いい。Spotifyには4000万曲以上の音楽がアップされているらしいので、細かなジャンル分けが可能となった。

無料会員のままでも"MY MUSIC"に好きな曲をファイルでき、繰り返し聴き返せる。このサービスのおかげで、素晴らしい日本のミュージシャンにもめぐりあえた。良い音楽はとても心地よい。ここを足がかりに、お気に入りのアーティストを深く探求するもよし、様々なジャンルを手広くさらうもよし。

Spotify.com